熱中症
剣道は屋内で行われるので熱中症とは関係ないように思われがちですが、十分可能性はあります。
屋内競技の中で、最も熱中症の発生が多いのは剣道です。
原因の一つに、体温が逃げにくく、水分を摂りにくい稽古着と防具にあると、全日本剣道連盟のHPでも紹介されています。
(抜粋)
ある研究レポートによると、気温約30℃、湿度約70%の暑熱環境下で互角稽古を1時間行った場合、稽古後には体重が約3.0-5.6%減少したことが報告されています。体重の減少は汗をかいた量とほぼ同じですから、体重が60kgだったとすると、1.8-3.4リットルの汗が流れたことになります(大型のペットボトルが1-2本分)。また、別のレポートでは、暑熱環境下で剣道の稽古着と防具を着用して自転車運動を行った場合、シャツと短パンで自転車運動を行った場合と比較して、体温(鼓膜温)が2度以上も高かった(最高で40℃近く)ことが報告されています。稽古着と防具は、竹刀の打突から体を守る観点から厚く丈夫に作られていますが、熱(体温)の放散という点から言えば、体に危険を及ぼすことも考えられるのです。さらに顔全体を覆っている面は、水分を取りにくくしている原因とも言えるのです。
熱中症は予防することが可能です。
一度に大量に水分をとるのではなくこまめに水分を補給することが大事です。
汗からは水分と同時に塩分も失われます。
スポーツドリンクなども利用して、塩分も補給するよう心掛けてくださいね。
スポンサーサイト